PGAゴルフの日本向け生中継
★ 視聴者に試合展開以上のストーリーを感じてもらうためのリアルタイム情報提供。
1990年代のことです。アメリカのPGAゴルフ中継映像に、日本人アナウンサーと解説者(佐渡さん)の声をアメリカで入れて日本に送信するということが行われていました。たまに、日本人アナウンサーと解説者のスタジオ映像や日本向け専用の映像を挟むという放送形態でしたが、私は日本人アナウンサーと解説者の横にずっと居るというフロアディレクターをやっていました。今考えると、リアルタイム情報処理&リアルタイム物語創作(辻褄合わせ?)の限界に迫る方法を編み出して挑んでいたような気がします(笑)。違うスイッチを入れてやっていた仕事のためか、記憶がちょっと怪しいところもありますが紹介します。
《その時のフロアディレクターの仕事 at コネチカットの専用スタジオ》
【放送前】
【放送中のインプット】
【放送中のアウトプット】
《その時のフロアディレクターの仕事 at コネチカットの専用スタジオ》
【放送前】
- スタッフ全員で、ツアーの現地からFaxで送られてきた注目選手たちのインタビューシートを読みつつ、情報交換
- スタッフ全員で、注目選手のツアーブックのデータをチェックし情報交換
- スタッフ全員で、新聞などメディア情報をチェックし情報交換
- そのツアーでの前日までの様々なスタッツを、スタッツデータを扱い慣れているフロアディレクターがチェックし、スタッフ全員に情報提供
- アナウンサーや解説者とその日の試合展開を予想しつつ、必要データの確認
- スタジオカメラマンなどとスタジオ内の状況確認
【放送中のインプット】
- インカムの右耳:日本向け放送の音声とコントロールルームからの日本人ディレクターの指示音声(日本語&英語)、コントロールルームに響くアメリカの放送局ディレクターの指示音声(英語)
- インカムの左耳:アメリカの放送音声(英語)
- スタジオモニター:日本向け放送の映像
- ラップトップパソコン:リアルタイムで更新される様々なスタッツ by IBM ⇔ 次々と切り替わる選手や試合展開を見ながら、キーボードとマウスでスタッツ内容を切替
- ツアーブックやインタビューシートやメディア情報:試合展開を見ながら、必要情報の確認
【放送中のアウトプット】
- 実際の試合展開と予想される試合展開に沿った選手データや年間スタッツデータやリアルタイムスタッツデータを、手書きメモとしてあるいはパソコン画面を指し示すことで、アナウンサーと解説者に提供、たまに日本人ディレクターにも情報提供(日本向け用インサート映像などに活かしてもらうため)
- インタビューシートやメディア情報や過去の試合のことなど様々な記憶を実際の試合展開や予想される試合展開と組合せ、試合をより楽しく深く見ることができるストーリーを思い描きつつ、新たなストーリーをその場で発見しつつ、それらのストーリーに関する手書きメモを、アナウンサーと解説者が反応しやすいタイミングで提供、たまに日本人ディレクターにも情報提供(日本向け用インサート映像などに活かしてもらうため)
- 日本人ディレクターの指示を聞きながら、スタジオ内アメリカ人カメラマンと身振りなどでいろいろ確認